何のために戦争なのか

  10, 2013 12:10
(全ての武器や武装を放棄すれば絶対に戦争を回避できるというのは、ただの絵空事、幻想なのかも知れません。この記事を書いた当時は左に寄りすぎた考えだったように思います。見方を変えれば、戦争を回避する為の武装や憲法改正も、もしかしたら必要なのかも知れません。2014/6/16)

防衛について、素人なりに思う事を書きます。

ここのところ、中国の軍艦が日本の護衛官に火器管制レーダーを照射したとか、ロシアの戦闘機が領空侵犯したとか、北朝鮮の核実験がいつ行われるのかといった報道が目立ちます。

これは、もっと軍備を増強し、早く憲法を改正して自衛隊を国防軍にしないと、侵略されても日本を守れない、という危機感を煽り、世論を誘導しようとしている様にも思えます。

『日本国憲法改正草案』がヤバすぎだ、と話題に


森永卓郎さんも指摘されています。
http://www.magazine9.jp/morinaga/120523/index.php
引用元:マガジン9(http://www.magazine9.jp/


今回の自民党憲法改正案では、第二章「戦争の放棄」「安全保障」という文言に書き換えられています。

第二章 第九条

現行憲法
日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。

前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。


改正案
日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動としての戦争を放棄し、武力による威嚇及び武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては用いない

前項の規定は、自衛権の発動を妨げるものではない

さらに改正案では以下の内容が新たに付記されています。

第九条の二 我が国の平和と独立並びに国及び国民の安全を確保するため、内閣総理大臣を最高指揮官とする国防軍を保持する。
2 国防軍は、前項の規定による任務を遂行する際は、法律の定めるところにより、国会の承認その他の統制に服する
国防軍は、第一項に規定する任務を遂行するための活動のほか、法律の定めるところにより、国際社会の平和と安全を確保するために国際的に協調して行われる活動及び公の秩序を維持し、又は国民の生命若しくは自由を守るための活動を行うことができる
4 前二項に定めるもののほか、国防軍の組織、統制及び機密の保持に関する事項は、法律で定める。
5 国防軍に属する軍人その他の公務員がその職務の実施に伴う罪又は国防軍の機密に関する罪を犯した場合の裁判を行うため、法律の定めるところにより、国防軍に審判所を置く。この場合においては、被告人が裁判所へ上訴する権利は、保障されなければならない。

仮にこの草案が通ってしまえば、戦争への歯止めが効かなくなるばかりか、アメリカから要求されれば、他国での戦闘にも参加させられる事になりかねないと思います。

『安全保障』ほど、都合のいい言葉はありません。

『国家安全保障』を金科玉条にして、侵略戦争をし続けてきた国がそうであったように・・・。


軍備増強の必要性を声高に叫ぶ人や、自衛隊や戦闘機などへの憧れが強いマニアックな人たちは言います。

国を守る為に、防衛力を高めるのは当然だ。
軍備を増強しないと国は守れない。
命をかけて、時には血を流してでも国を守る覚悟が必要だ。
日本も核武装するべきだ。


けれど、逆の考え方もできるのではないでしょうか。
私は、交戦権を持ったら、もっと危険になるのではと考えています。

日本は憲法の規定によって自分から手を出して来ない、出す事ができない。
相手国も十分その事は承知しています。
だから、下手に攻撃をしたら、国際社会からの非難、批判は免れないだろう事も分かっていると思います。

逆に、日本が交戦権を持っていたらどうなるでしょうか。
相手も、日本がいつ先に攻撃してくるかわからない状況では、自分の身の安全の為に、攻撃を早まる危険があると思います。
相手よりも早く攻撃しないと、自分が撃たれてしまう訳ですから。
今のように、にらみ合いをしている余裕もなくなるだろうと思います。

だから考え方によっては、『交戦権を持たないことが最大の抑止力』とも言えるのではないかと思うのです。

核も同じだと思います。
核があるから狙われる、危険な国家とみなされる、というも側面もあると思います。


私にはどうしても疑問に思う事があります。

核兵器や軍備が脆弱なら生き残れないのでしょうか。
国として存続できないのでしょうか。

だとしたら、そういうものを持たない国はもうこの地球上には存在しないはずです。
もしくは、みんな強国に侵略されて、どこかの国の奴隷か植民地になっているはずです。

そういう国も実際にあるのでしょうが、強力な軍備を持たない全ての国が、滅亡してしまったのでしょうか?


こういう事を考えると、答えの出ないトンネルの中にいるような感覚になります。

しかしはっきりしている事があります。
こうして軍国主義に走ることで、利益を得る人達がいるという事。

産経ニュースによると
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130127/plc13012722350009-n1.htm
【引用開始】
平成25年度予算案をめぐり麻生太郎財務相と会談し、防衛関係費について対前年度比400億円増の約4兆6800億円で合意した。11年ぶりの増額となったが、上積みは大幅に圧縮された。自衛官定員の充足率を高めるための実員287人の増加や、垂直離着陸輸送機オスプレイの自衛隊への導入に関する調査費などが盛り込まれた。
【引用終了】

兵器価格総覧(2005年)
http://www.eurus.dti.ne.jp/~freedom3/weapon-price-sai-axx.htm

この価格表によると、
ステルス戦闘機1機で100億、
潜水艦1隻400億円、
気の遠くなる様な金額です。

戦闘が起きて撃沈されれば、一瞬でその100億円なりが消えてしまいます。

また、アメリカから、350億円もするミサイル防衛システムを購入する事がすでに決定しています。

原発と同じ様に、ここにも多くの利権があります。
アメリカはもちろん、三菱重工や川崎重工といった軍需産業を請け負う企業が潤います。
その企業から献金を受ける政党は、当然、軍事予算をたくさん計上するはずです。

利権があるところには必ず汚職や腐敗が発生します。
311の地震の後、汚れた利権構造の実態が次々に白日のもとに晒されています。
シロアリを非難していた本人がシロアリだった事も。

私たち国民の税金は、ことごとく国民の思いとはかけ離れた事に使われて来ましたし、これからも続くのでしょう。

相手が強い武器を持てば、自分はもっと強い武器を持たないといけなくなる。
永遠に終わることのない、武装合戦です。


世の中に、『戦争ビジネス』という言葉ほど、虚しく響く言葉はないと思っています。

“ビジネス”で人の命を奪う。自然を破壊し尽くす。そして報酬を得る。
そうして得たお金で、人は幸せになれるものなのでしょうか。

人を殺して稼いだお金で、自分は家族にいい暮らしをさせてやった、子供にいい教育も受けさせた、自分は立派な親だ、と自慢できるのでしょうか?

これは、戦争をビジネスとする人達に対して思っていることです。
日々、国の為に活動されている自衛隊員の人に向けた思いではありません。

今日のテレビでの、ある自衛隊員の言葉。

国や家族を守る為に戦う。

一見、とても尊い志の様にも聞こえます。
おそらく純粋な気持ちで、そう思われていらっしゃるのだろうと思います。


しかし相手にも国があり家族があります。
国が違っても、敵国同士であっても、家族を愛し、家族を思う気持ちは同じはずです。

自分の家族を守る為に、相手の命を奪う。
それが正当防衛というものだとしても、心に何も痛みを感じないでいられるものなのでしょうか。

自分が撃った銃弾で息絶えた敵国兵士の胸元にも、可愛らしい子供の写真が忍ばせてあるかもしれません。
父親を亡くした子供は、耐え難い悲しみを味わうでしょう。

また、自分が戦死したら、同じ様に家族を悲しませる事になるでしょう。
たとえ、一時、勝利したとしても、報復によって、いつ自分の家族が命を落とすかも分かりません。

なかなか答えが見つかりませんが、ただ一つ言える事は、
戦争はビジネスであり、誰かの利益の為に誰かの命が奪われていくゲームだと言う事です。

それは、戦いで命を落とす兵士たちではなく、『安全』な場所にいて、お金の事しか考えていない人達によって仕組まれたマネーゲームだと言う事です。

そして、ビジネスとして利益を上げ続ける必要があるのです。

戦争によって、自国や家族を守る。
この考え方を捨てない限り、不毛な争いは終わる事はないし、また、平和というのは、決して戦争によってもたらされるものではないと、私は信じています。

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2 Comments

まろん  

momongaさん、はじめまして。
私も、momongaさんの意見と同じです。戦争は絶対に反対だし、戦争ビジネスなんて許せない。
311でも、尊い命が沢山奪われた。裏の人たちの勝手な都合で悲しみの連鎖が続いている。一日も早く裏の人たちに退散してもらい、全人類が真の幸福を謳歌する日が来ることを願っています。

2013/02/10 (Sun) 17:43 | REPLY |   

momonga  

Re: タイトルなし

まろんさん。こんばんは。
コメントありがとうございます。とても励みになります。
私も、戦争や原発が世界からなくなって欲しいと心から願っています。
そして、決して絶望することなく、必ずそういう日が来ると信じる気持ちを忘れないようにしています。

2013/02/10 (Sun) 20:03 | REPLY |   

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